ベンチャー企業の訪問介護で働く注意点

 超高齢化社会を迎えた日本では、介護のニーズも飛躍的に高まっています。
介護業界には、成長産業の一つとして多くのベンチャー企業が参入しています。
そのため求人も数多く、よく見受けられるのが介護施設での勤務ではなく居宅支援の訪問介護です。
こうした介護関係のベンチャー企業で働く魅力が、一人で高齢者の自宅を訪問することです。
多くのスタッフがいますが、単独・もしくは少人数での仕事となるため人間関係のしがらみが少ない傾向です。
そのため、職場の人に気を遣うストレスが少なくて済むでしょう。
高齢者の訪問は2時間程度なので、1日の空き時間を有効活用して短い時間働きたい人にも働きやすい環境といえます。

 ただ注意してほしいのが、高齢者との付き合い方です。
高齢者の中には、通常の業務では扱っていない依頼をしてくることがあります。
時間内に終わったからといって、それをすべて聞き入れることは避けましょう。
その高齢者の家には、他のスタッフも訪問介護で訪れることがあるためです。
すべての要望を聞き入れていると、「この人はやってくれたのにこの人はやってくれない」というクレームに発展してしまう可能性があります。

 また、買い物支援などでよく発生する、おつりが足りないケースにも注意が必要です。
預かる財布の中身を高齢者と必ず相互確認し、買い物したレシートや領収書、購入したものをしっかり確認してお互い納得したうえで渡すとこうした問題は少なくて済むでしょう。
こうしたことに注意して働くことができれば、とても魅力的な仕事です。